「転勤族だと言った途端に、婚活で敬遠されるのではないか」
「数年ごとに引っ越す生活で、結婚まで関係を築けるのか」
この不安に、先に結論からお答えします。転勤は婚活で不利に働く場面がありますが、結婚を妨げる決定的な条件ではありません。国の研究機関の調査では、転勤経験者のうち「結婚しづらい」と困難を感じた人は29.3%いる一方、既婚の転勤者は家族帯同45.0%・単身赴任51.5%と、結婚した上で転勤生活を続けている人が現に大勢います。この記事では、転勤と結婚のデータを確認した上で、転勤族に合う婚活の進め方と、転勤の伝え方を解説します。
データで見る:転勤族と結婚の実際
労働政策研究・研修機構(JILPT)の「企業における転勤の実態に関する調査(2017年)」から、婚活に関わる数字を並べます。
| 正社員(総合職)のほとんどに転勤の可能性がある企業 | 33.7% |
|---|---|
| 1回の赴任期間で最も多いのは「3年程度」 | 37.6% |
| 転勤で「結婚しづらい」と感じる転勤経験者 | 29.3% |
| 既婚転勤者の帯同・単身の内訳(国内転勤) | 家族帯同45.0%・単身赴任51.5% |
この数字が示すことは2つあります。まず、総合職の3社に1社は「ほとんどの正社員に転勤の可能性がある」体制で、転勤族はごくありふれた働き方だということ。そして、「結婚しづらい」と感じる人が3割いる一方で、既婚の転勤者は帯同か単身かの形を選びながら、結婚生活を成立させているということです。転勤は「結婚できない理由」ではなく、「結婚の形を先に話し合っておくべき条件」だと整理できます。
転勤族が婚活で不利になりやすい理由
時間をかけた関係構築が転勤で分断される
恋愛結婚の標準ルートは、出会ってから交際・プロポーズまで年単位の時間をかけます。赴任期間で最も多いのが3年程度である以上、ゆっくり進める恋愛は異動のたびに関係がリセットされるリスクを抱えます。転勤族の婚活が消耗するのは、この「時間をかけるほど分断リスクが増える」構造が原因です。
「転勤がある人は避けたい」という空気がある
パーソル総合研究所の「転勤に関する定量調査(2024年)」では、転勤がある会社への応募・入社を回避する人が約半数を占めました。働き方として転勤を避けたい人が増えている以上、婚活でも転勤への警戒は前提として織り込んでおく必要があります。ただしこれは裏を返せば、最初から転勤を承知で会ってくれる相手は、条件面の合意が済んだ相手だということでもあります。
転勤族に合う婚活の進め方3つ
- 結婚前提の場で短期集中で進める:年単位の恋愛が分断されやすいなら、最初から結婚を前提に会うお見合い型が合理的です。赴任期間3年の中でも、出会いから成婚まで完結させる時間設計ができます。
- 転勤があることを最初から開示する:プロフィールの職業・勤務形態の欄で転勤の可能性を隠さないことが、結果的に一番の近道です。転勤を承知で申し込んでくれた相手とだけ会えるため、交際後半での「実は転勤族」による破談を防げます。
- 全国対応・オンライン完結の相談所を選ぶ:店舗型の相談所は、転勤で担当店舗から離れると通いにくくなります。オンライン完結型なら、赴任先がどこでも同じサポートを受け続けられます。
オンライン完結型では、たとえばnaco-do(ナコード)は3つの結婚相談所連盟に加盟して約19.1万人からの紹介に対応し、入会金・成婚料0円、ZOOMでの定期的なビデオ面談でサポートを受けられます。活動の拠点が引っ越しで変わっても、紹介とサポートが途切れない仕組みは転勤族と相性のよい設計です。
転勤の伝え方と、結婚後の形の話し合い方
転勤の開示で大事なのは、可能性の告白で終わらせず、結婚後の形の選択肢まで一緒に示すことです。JILPTの調査では、単身赴任を選んだ理由の上位は「持ち家があったため」61.6%、「子の就学・受験のため」52.8%、「配偶者が働いていたから」38.4%でした。つまり帯同か単身かは、住まい・子ども・相手のキャリアという具体的な論点で決まっていきます。
婚活の段階では、「転勤になったら帯同してほしいのか、単身赴任も選べるのか」「相手の仕事を続けられる形をどう作るか」を、真剣交際に入る前に話題にしておきます。同調査では、過去3年間に配偶者の転勤を理由に退職した正社員が「いる」とする企業が33.8%あり、相手のキャリアへの影響は相手にとって重い論点です。ここを自分から先に切り出せることが、転勤族の婚活では誠実さの証明として機能します。
よくある質問
転勤があることはプロフィールに書くべきですか?
書くことをおすすめします。転勤を隠して交際が深まってから伝えると、転勤そのものより「重要な条件を伏せていたこと」への不信で破談になりやすいからです。最初から開示すれば、申し込みの段階で転勤を受け入れる余地のある相手に絞られるため、交際後の破談リスクを前倒しで消せます。
転勤の辞令が出たら、婚活は中断すべきでしょうか?
中断する必要はありません。オンライン完結型の相談所なら赴任先からそのまま活動を続けられますし、お見合い型の活動は出会いから成婚までの期間設計がしやすいため、赴任期間の中でも完結を狙えるからです。むしろ環境が変わる赴任直後は生活を立て直す時期と重なるため、活動ペースをカウンセラーと相談しながら細く続ける方が、ゼロから再開するより負担が小さくなります。
「ついてきてくれる人」を条件にするのは高望みですか?
高望みではありませんが、帯同だけを前提にすると対象は狭まります。調査では既婚転勤者の約半数が単身赴任を選んでおり、帯同は唯一の形ではないからです。「帯同してくれる人」ではなく「転勤という条件を一緒に設計してくれる人」まで条件を広げると、相手のキャリアを尊重する姿勢も伝わり、出会いの幅と成立のしやすさが両方上がります。
まとめ:転勤族の婚活は「開示」と「場選び」で成立する
総合職の3社に1社でほとんどの社員に転勤の可能性があり、転勤族はありふれた働き方です。「結婚しづらい」と感じる転勤経験者は3割いますが、既婚の転勤者は帯同と単身をほぼ半々で選びながら結婚生活を営んでいます。
転勤を最初から開示し、結婚前提で短期に進められて、赴任先が変わってもサポートが途切れない場を選ぶ。この2つで、転勤族の婚活は成立します。介護など別の生活条件を抱えながらの婚活は親の介護をしながらの婚活の記事で、相談所選び全体は結婚相談所のおすすめ比較ランキングで解説しています。
※記事内の統計データについて
本記事で紹介している転勤の実態や結婚への影響のデータは、以下の調査に基づいています。

結びメディア編集部は、結婚相談所やマッチングアプリを中心に、出会いと結婚に関する情報を調査・整理する編集チームです。結婚相談所・マッチングアプリ、キャリア支援の専門家が情報の精査を行っています。迷いや不安が生まれやすい分野だからこそ、自分に合う道を選択するための指針になることを目指しています。

