結婚相談所の比較・情報メディア「結びメディア」(https://musubi-agent.com/media/)は、全国の結婚相談所89社の運営者・カウンセラーを対象に、婚活における「高望み」の実態に関するアンケート調査を実施しました。
入会相談に来る人のどれくらいが「高望み」なのか。男女それぞれが口にする「普通の人でいい」には、実はどんな高いハードルが隠れているのか。そして、なかなかお見合いが組めなかった会員が「何を変えた途端に」成婚したのか。現場のカウンセラーの肌感覚を定量化した結果をレポートします。
- 約6割の相談所が「入会相談者の半数以上が高望み」と回答
- 女性の「普通の男性でいい」に潜む高望み条件の1位は「年収500〜600万円以上」で50.0%
- 男性の「普通の女性でいい」は「ビジュアル」47.2%と「年齢(20代〜30代前半希望)」42.7%の2強
- 成婚につながった条件変更は、女性は「年収・容姿・年齢」の緩和が拮抗、男性は「年齢(年下へのこだわりを捨てた)」が57.3%で突出
調査の背景
婚活の現場では「普通の人でいいのに出会えない」という声が、男女を問わず聞かれます。一方で、カウンセラーの側からは「その『普通』こそが最大のハードルになっている」という指摘が繰り返されてきました。
本調査は、この「普通」という言葉の中身を、会員本人ではなく日々成婚を支援している結婚相談所側の視点から明らかにすることを目的に実施したものです。
Q1. 入会相談者のうち「高望み」と感じる割合は? 約6割の相談所が「半数以上」と回答

まず、入会相談に来る人のうち「自身のスペックに対して相手への希望条件が高すぎる」と感じる割合を聞きました。
| 9割以上 | 1.1%(1社) |
|---|---|
| 7割程度 | 15.7%(14社) |
| 5割程度(半数) | 42.7%(38社) |
| 3割程度 | 30.3%(27社) |
| 1割以下 | 10.1%(9社) |
最多は「5割程度(半数)」の42.7%。「7割程度」「9割以上」を合わせると、59.6%の相談所が「入会相談者の半数以上は高望み」と感じていることになります。婚活のスタートラインに立つ時点で、条件設定と自己認識のズレを抱えている人が多数派である実態がうかがえます。
Q2. 女性会員の「普通の男性でいい」に潜む高望み条件、1位は「年収500〜600万円以上」

女性会員がよく言う「普通の男性でいい」の「普通」に含まれている、実はハードルが高い条件の1位を聞きました(男性専門の1社を除く88社で集計)。
| 年収(500〜600万円以上など) | 50.0%(44社) |
|---|---|
| エスコート力・コミュニケーション能力 | 18.2%(16社) |
| ビジュアル(清潔感・顔のタイプなど) | 18.2%(16社) |
| 年齢(同年代〜5歳上まで) | 6.8%(6社) |
| 身長(170cm以上) | 3.4%(3社) |
| 学歴(MARCH・関関同立以上など) | 2.3%(2社) |
| その他(複合条件) | 1.1%(1社) |
半数の相談所が「年収」を挙げ、2位以下を大きく引き離しました。回答の中には「年収500〜600万円以上、同年代〜5歳上、170cm以上、清潔感。この辺りはセットで『会って当たり前』と思っている方が多い」という声もあり、個々の条件は控えめでも、掛け合わせた瞬間に該当者が激減するという構造が「普通の男性でいい」の正体だと示唆されます。
また、年収・身長といったスペック系に続いて「エスコート力・コミュニケーション能力」が2位に入った点も特徴的です。数字に表れない「リードしてほしい」という期待が、実は高いハードルとして機能していると現場は見ています。
Q3. 男性会員の「普通の女性でいい」は「ビジュアル」と「年齢」の2強

同様に、男性会員の「普通の女性でいい」に潜む条件の1位を聞きました。
| ビジュアル(スリム・愛嬌がある・タイプへの固執) | 47.2%(42社) |
|---|---|
| 年齢(自分の年齢に関わらず20代〜30代前半希望など) | 42.7%(38社) |
| 癒やし・従順さ(自分を立ててほしい) | 3.4%(3社) |
| 共働きと家事能力の両立 | 3.4%(3社) |
| その他(コミュ力・居住地・人柄など) | 3.4%(3社) |
男性側は「ビジュアル」47.2%と「年齢」42.7%の2項目だけで約9割を占めました。女性側の高望みが「年収」に集中したのと対照的に、男性側は「若さと容姿」に集中しており、男女で高望みの中身が真逆であることがはっきり分かれた形です。
Q4. 女性が「ここを変えた途端に成婚した」条件、年収・容姿・年齢の緩和が拮抗

なかなかお見合いが組めなかった女性会員が「ここを妥協(変更)した途端に成婚できた」という条件変更の1位を聞きました(該当会員がいない等の2社を除く87社で集計)。
| 年収の最低ラインを下げた(世帯年収で考えるようになった) | 28.7%(25社) |
|---|---|
| 身長・容姿の条件を緩めた(生理的に無理でなければOK) | 25.3%(22社) |
| 年齢(同年代へのこだわりを捨て、年上も対象にした) | 23.0%(20社) |
| エスコートを求めるのをやめ、自分から歩み寄った | 14.9%(13社) |
| 学歴・職業のこだわりを捨てた | 2.3%(2社) |
| その他(婚歴・居住地・自由回答など) | 5.7%(5社) |
Q2で1位だった「年収」の緩和が、成婚の引き金としてもトップに来ました。高望みの中心にある条件を見直したときに、最も結果が変わるという素直な対応関係が読み取れます。自由回答では「受け身をやめて自分からお見合いを申し込むようになったこと」を挙げる相談所もあり、条件そのものより姿勢の転換が転機になったケースも報告されました。
Q5. 男性は「年齢のこだわりを捨てた」が57.3%で突出

同じく、男性会員の成婚につながった条件変更の1位です。
| 年齢(年下へのこだわりを捨て、同年代〜年上も対象にした) | 57.3%(51社) |
|---|---|
| 容姿(美人・可愛い系を捨て、愛嬌や相性を重視した) | 25.8%(23社) |
| 婚歴(再婚・子持ち女性も対象に入れた) | 7.9%(7社) |
| 居住地(遠距離等を許容した) | 2.2%(2社) |
| その他(共働き・家事観、自由回答など) | 6.7%(6社) |
男性は「年齢」が57.3%と、半数を超える圧倒的な1位でした。Q3で見た「若さへの固執」を手放した瞬間に成婚が動く、という現場の実感が数字に表れています。2位の「容姿」と合わせると8割を超え、男性の婚活の成否は「若くて可愛い人」という初期設定をいつ書き換えられるかにかかっていると言ってよい結果です。
編集部による考察:高望みの中身は男女で真逆、成婚の引き金は「年齢」に集まる
今回の調査から見えたのは、次の3点です。
第一に、高望みは例外ではなく多数派だということ。約6割の相談所が「相談者の半数以上が高望み」と答えており、「自分は高望みしていない」と感じている人ほど、一度自分の「普通」を点検する価値があります。
第二に、高望みの中身は男女で真逆だということ。女性は「年収」、男性は「ビジュアルと年齢」。お互いが相手の重視点を知らないまま「普通の人がいない」とすれ違っている構図です。
第三に、成婚の引き金は男女とも「条件の掛け合わせをほどくこと」にあり、特に男性は「年齢」の1点に57.3%が集中したことです。女性側の成婚のきっかけにも「年齢(年上も対象にした)」が23.0%で入っており、男女が互いに同年代へ歩み寄った地点で市場が噛み合うという、現場ならではの実感が浮かび上がりました。
調査概要
| 調査名 | 婚活における「高望み」の実態に関する結婚相談所アンケート |
|---|---|
| 調査主体 | 結びメディア編集部 |
| 調査対象 | 全国の結婚相談所の運営者・カウンセラー |
| 有効回答数 | 89件 |
| 調査方法 | Webアンケート(選択式+自由回答) |
| 調査時期 | 2026年2月〜6月 |
※割合は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。設問により、回答対象外(男性専門の相談所など)を除いて集計しています。
本調査結果の引用・転載について
本調査結果は、出典として「結びメディア」と本記事のURLを明記いただくことで、報道・ブログ・SNS等で自由にご利用いただけます。
結びメディアについて
結びメディア(https://musubi-agent.com/media/)は、結婚相談所の比較情報と婚活のノウハウを発信する情報メディアです。全国の結婚相談所へのインタビューを通じて、婚活の現場のリアルな声を届けています。

結びメディア編集部は、結婚相談所やマッチングアプリを中心に、出会いと結婚に関する情報を調査・整理する編集チームです。結婚相談所・マッチングアプリ、キャリア支援の専門家が情報の精査を行っています。迷いや不安が生まれやすい分野だからこそ、自分に合う道を選択するための指針になることを目指しています。

